化粧品の「本当のところ」

化粧品のキャリーオーバー成分ってなに?


化粧品のキャリーオーバー成分とは?

化粧品の「キャリーオーバー成分」。

正直、化粧品や食品の業界にいるか、よっぽど化粧品マニアでいろいろと調べている人しか知らない言葉なのではないかと思います。

では、化粧品のキャリーオーバー成分とは何でしょう?

正確な言い方ではないですが、わかりやすくひとことで言えば、化粧品でいうところのキャリーオーバー成分とは、化粧品に配合されているけれど微量なので成分表に書かれていない成分のことです。

化粧品はすべての成分をパッケージに表示することが原則となっていますから、キャリーオーバーについてはその例外ということになります。



 キャリーオーバーとなるには


では、どういった成分がキャリーオーバー成分になるのでしょうか?

宝くじで「キャリーオーバー」というと「繰り越し」という意味で、前回の賞金がくっついてくる、という意味ですが、キャリーオーバー成分も同様の意味で「主成分にくっついてくる成分」という意味です。

具体例をあげましょう。

1%の配合量で効果を発揮する防腐剤Aがあります。

Bという植物エキスがあり、この植物エキスBには腐らないようにするためにAが1%配合されています。

あるローションを作るとき、植物エキスBをローションに1%の濃度で配合しました。

そうするとローションの中には、1%の1%で、0.01%のAが含まれていることになります。

ローション全体から見ると、Aは0.01%しか入っていません。

本来1%で防腐効果を発揮するのに、1/100しか入っていないので防腐剤としての効果はない、ということになり、この場合キャリーオーバー成分として、成分表には防腐剤Aを記載しなくてもよい、ということになります。



 キャリーオーバー成分の問題点


上記のケース以外にも、不純物として含まれる微量な成分もキャリーオーバー成分として表示されないこともありますが、化粧品のキャリーオーバー成分についてはいくつかの問題点があります。

まずひとつは、キャリーオーバー成分として、表示したくない成分を隠される可能性がある、ということです。

どこまで微量の配合であればキャリーオーバー成分として表示しなくてよい、といった規則はなく、キャリーオーバー成分として表示しないかどうかの判断は化粧品メーカーの裁量次第です。

業界としては、ノンパラベン、パラベンフリー(パラベンという防腐剤を使っていないというアピール)をする場合には、キャリーオーバーにもパラベンを含んでいてはいけません、という通知を出したりしていますが、それ以外に目立った規制はありません。

キャリーオーバー成分は「表示してはいけない」ではなく「表示しなくてもよい」成分ですので、キャリーオーバーだろうがなんだろうがすべての成分を表示する、というスタンスの化粧品メーカーもありますし、ほとんどの化粧品メーカーはキャリーオーバーの制度を悪用しようとは考えていませんが、たとえばキャリーオーバーの制度を使って、化粧品の成分をよりナチュラル寄り(天然由来寄り)に見せる、肌にやさしそうに見せる、ということは可能です。

また、肌に合わないことがわかっている成分などがある場合や、使いたくない成分がはっきりしているという場合、本当にその成分を避けるにはキャリーオーバー成分の有無を確認しなくてはならないので、その点にも注意が必要です。



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ファンデーションの選び方【実践編】


何ファンデーションを選びますか?

クリーム、リキッド、クッション、プレスト、ルースパウダーとファンデーションにもいろいろありますが、まずはどんな剤形のファンデーションを選ぶかを考えます。

成分面からみると、これらのファンデーションは大きく2つに分かれます。


①:水、オイル、粉体からできているもの

クリーム、リキッド、クッション、湿式のプレストタイプが該当します。
クッションはスポンジにリキッドファンデーションをしみ込ませたものなので、実質的にはリキッドファンデーションと考えてください。

これらは単体でも仕上がりがよく、長持ちするので、化粧下地を使わないのであればこういったファンデーションを使うのがいいでしょう。


②:主に粉体でできているもの

ルースパウダーやプレストパウダーが該当します。

成分的に見ると、肌に負担をかけにくいものが多いです。

薄付きメイクでよくて、肌への負担も減らしたい、というのであれば化粧下地なしで②を使うのもいいかもしれません。



  ファンデーションのスペックを見る


次にファンデーションのスペックを見ます。

①:SPF、PA

UVカット機能があるかどうかです。

現在、紫外線による影響のほうが加齢より肌老化にとって悪いという認識が一般的です。

要は、UVカットがあるかどうかでシミ、シワができやすくなるかどうかが変わってきます。

化粧下地にUVカット効果がある場合はいいですが、化粧下地にUVカット効果がない場合やそもそも化粧下地を使わない場合は、ファンデーションにUVカット効果があったほうがいいです。

SPF、PAは高ければ高いほどいいですが、少なくともSPF30、PA++くらいの値はほしいところです。ちなみにそれぞれの最高値はSPFが50+、PAが++++です。

ざっくりというと、SPFが高いほどシミが防げ、PAが高いほどシワが防げると考えてください。


②:ノンケミカル・紫外線吸収剤不使用

「ノンケミカル」と書いてあるか「紫外線吸収剤不使用」と書いてあるほうが、肌にやさしめ、と考えてください。(「ノンケミカル」と「紫外線吸収剤不使用」は同じ意味です)

UVカット効果を出すために「紫外線吸収剤」という成分を使うことがあります。

紫外線吸収剤を使うと、使用感がよく、UVカット効果が高い化粧品を作ることができますが、肌が弱い人には刺激がある場合があります。

肌が弱い人はSPF、PAが高いことより、ノンケミカル・紫外線吸収剤不使用であることを優先したほうがいいでしょう。


③:石けんオフ

乾燥肌の方、敏感肌の方はできるだけクレンジングを避けたほうがいいので「石けんで落とせる」と書かれているファンデーションを選んだほうがいいです。

ただ化粧下地がクレンジングが必要なものの場合、ファンデーションだけ石けんオフにしても意味がないので、化粧下地を使う場合はその点も気をつけましょう。

あと「石けんオフ」はメーカーの基準によるので「石けんで落とせます」と書いてあっても、使う石けんの種類によって落ち切らない場合があります。

石けんでオフできているかどうかは、実際に使ってみて最終判断しましょう。



  シリコーンやポリマーで機能を予想


ファンデーションに使用されるシリコーンやポリマーは、使用感を良くするのとメイク持ちを長くするのに重要です。

ですがこれらの成分が多くなると、どうしてもメイクオフするのにクレンジングが必要になってきます。

ですから、テクスチャーや持ちがいいファンデーションを選びたければシリコーンやポリマーが多く使われているファンデーションを選べばいいですし、仕上がりより石けんオフを重視したければ、それらの成分が少ないファンデーションを選べばいい、ということになります。

とても大雑把なやり方ですが、化粧品の成分表示から、シリコーンやポリマーがどれくらい使われているのかを想定する方法があります。

化粧品の成分表示は、1%以上の成分は配合量が多い順に記載することとなっていますので、記載順の上から3,4番目くらいまでにシリコーンやポリマーの成分名称があれば、比較的シリコーン、ポリマーが多いファンデーションと考えられるでしょう。

「~ジメチコン」という成分名がよく見られますが「~メチコン」という言葉があればシリコーン系成分、ポリマーはその名のとおり「~ポリマー」「~コポリマー」「~クロスポリマー」という名称で記載されていることが多いです。

当然、どんなシリコーンやポリマーが使われているかで使用感やオフのしやすさは変わってきますが、ファンデーションを買う場合にひとつの指標として見てみるのもいいかもしれません。



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肌断食は肌にいい?それとも悪い?


肌断食は肌にいい?

クレンジング、メイク、日焼け止め、化粧水やクリームまで、化粧品をすべてやめてしまって肌を本来の自然な状態に戻そうという『肌断食』。

メイクだけをやめたり減らしたりするだけのライトな肌断食もありますが、肌断食は肌にとって良いのでしょうか?

その問いへの答えは、こんな感じです。

肌に悪い化粧品を使っている、もしくは化粧品の使い方がまちがっている人にとっては、肌断食は肌にいい。

肌にいい化粧品を使っている人にとっては、肌断食は肌に悪い。

肌断食とは「今使っている化粧品をやめること」です。
もともと化粧品を使っていない男性には、肌断食はできません。

肌断食をしてみようかな…と考える人には当然今使っている化粧品があります。

ということは、肌断食をして今よりも肌がよくなるか悪くなるかは、今使っている化粧品抜きにして語れないのです。



  化粧品と肌断食の関係


肌断食をして目指す肌を「健康な素肌」とします。

そうすると

不健康な素肌 < 健康な素肌 < 健康以上のきれいな素肌

となります。

これは言い換えると、次のようになります。

化粧品荒れ < 肌断食 < 化粧品美肌

メイク品できれいになる、という話は置いておいて、化粧品を使うことによって素肌に起きる良い面と悪い面から、肌断食のメリットとデメリットを考えてみましょう。



  肌断食のデメリット


肌断食を始めて、乾燥肌に耐え、数か月を経てやっと化粧水などを使わなくても大丈夫な健康な素肌を手に入れたとします。

ですが健康な素肌に戻っても、当然、老化現象が止まるわけではありません。

シミやシワが増えてきますし、黄ぐすみで全体の顔色のトーンも暗くなってきます。

これに対して、化粧品を使う大きなメリットは次のとおりです。


・UVカットによる抗老化作用

現在、化粧品業界では加齢よりも紫外線のほうが肌の老化を進行させている、という認識が高くなっています。

ですから、日焼け止めやファンデーションによるUVカット効果は、肌の老化防止に有効、ということになります。


・美容成分による美容効果

美容成分が効果の出る量できちんと配合されていれば、加齢によって生じてくるシミやシワ、黄ぐすみの予防や改善が期待でき、抗酸化作用のある成分が入っていれば老化防止の効果が期待できます。

「美容」とは「健康以上にきれいになろう」ということですが、この「美容」を手放すことが肌断食のデメリットといえます。



  肌断食のメリット

化粧品はさまざまな成分の組み合わせでできていますが、その中には本来肌に必要のない成分もたくさん入っています。

防腐剤や安定化剤などは、化粧品を腐らなくするためや、化粧品に沈殿が出たり分離したりするのを防ぐには必要ですが、肌にはまったく不必要なものです。

そういった成分が肌に悪い影響を与えるのかどうかは、成分の種類や配合量、使う人の体質によりますが、悪い影響のほうが美容効果によるメリットを上回っている場合、化粧品を使えば使うほど肌は体力を失っていきます。

化粧水や美容液を使っていれば安心、という人もいますが、化粧品は何でもいいから使っていればいい、というものではありません。

極端な例ですが、例えば100円の化粧水には美容成分はほとんど入っていないでしょう。
でも防腐剤はしっかりと入っているはずです。

また、クレンジングなどによる肌の脱脂のしすぎも、乾燥肌から肌トラブルを招きます。クレンジングは「メイク品を落とすことができる」=「メイクをすることができる」ということだけがメリットで、クレンジングを使うことの「肌へのメリット」は本来ひとつもありません。

『肌断食』という言葉が生まれたのはまさしくこういった「化粧品害」が根本にあり、肌断食のメリットは「美容」を捨てても「化粧品害」を避けて「健康」を選択できる、ということでしょう。



  肌断食を選ぶ人に

ここまで肌断食のメリット、デメリットを化粧品に絡めてお話ししてきましたが、実際にはやってみないとどうなるかわかりません。

人の肌質はあまりにも複雑で、肌断食をしたときにどういったことが起きるのかはおそらく専門家でも予想ができないものでしょう。

もし肌断食をやってみたい、というのであれば、メイク品をクレンジング不要のものに変えてみる、そのあと、ベースメイクをやめてみる、基礎化粧品では、アイテムを1品減らしてみる、そのあと、朝晩使っていたものを晩だけにする、といったように、肌の様子をしっかりと観察しながら、段階を経ていったほうがリスクは少ないでしょう。

肌断食が本当にあなたにとって良いことかどうかは誰にもわかりません。

あなたにとって、最もよい肌との付き合い方が、見つかりますように。



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クレンジングの選び方【簡単編】


クレンジングの選び方の結論

オイル、バーム、リキッド、クリーム、ジェル、ミルク、拭き取り…いろいろあって迷ってしまうクレンジング選び。

でも結論からいうと、どのクレンジングがいちばんいい、ということはありません。

というのは、人によって使っているメイクはライトメイク、ハードメイク、ほぼすっぴん、とさまざま。さらに肌の皮脂量や、乾燥の具合も人それぞれだからです。

じゃあどうやってクレンジングを選べばいいの?という話ですが、ポイントとしては次の3点を気にしてください。

①:自分の使っているメイクがきちんと落とせる。
(肌にメイクを残したくないので、これは基本です)

②:そのうえで、クレンジングのあとに肌がつっぱらない。
(肌がつっぱるのは脱脂しすぎている証拠。皮脂まで落として乾燥肌を助長し、ひいては肌の老化の加速につながりかねません)

③:そのうえで、使い終わったあと、肌がヌルヌルしない。
(メイクが落とし切れていないか、クレンジングに含まれる油分、洗浄剤である界面活性剤が落ち切っていない可能性があります)

実際のところ、③はあまり気にする必要がなく、②のように肌がつっぱっている方がほとんどでしょう。

ですから目指すところは、メイクをしっかりと落としながらなるべくつっぱらないクレンジングを選ぶ、ということになります。



  クレンジングの種類は気にしない


オイルクレンジングの特徴はこう、リキッドはこう、敏感肌には…といった情報もあふれていますが、必ずしもそういったクレンジングの種類から入る必要はありません。

クレンジングは基本的に「油分でメイクを溶かす」「界面活性剤の作用でメイクを肌から落とす」という2つの作用でクレンジング効果を発揮しますが、クレンジングに使われている油分も界面活性剤も非常に多くの種類があります。

ですから、例えば同じクレンジングオイルでも、A社とB社では使っている油分や界面活性剤の種類も、その割合もさまざまで「クレンジングオイルだから…」という話はあまりあてにならないのです。

しいていえば、拭き取りクレンジングは物理的に肌をこするので気をつけたほうがいいということと、オイルやリキッド、ミルクのように液体のクレンジングなら、手のひらで水を加えて薄めて、クレンジングの強さをコントロールできるので勝手がいいかも、ということくらいでしょうか。



  クレンジングのちょっとした知識


あと、クレンジングについて知っておいたほうが便利かな、と思われるものをいくつか。

・美容成分はあまり気にしない。

基本的に洗い流してしまいます。中にはそれでも効果を発揮する成分もありますが、クレンジングにどんな美容成分が入っているかはあまり気にしなくていいでしょう。

・濡れた手でも使えるクレンジングには注意。

お風呂で使えるクレンジングも同じかもしれませんが、水が入っても洗浄力が維持できるように界面活性剤の量が多めです。脱脂力が強いので注意です。

・安いクレンジングオイルは脱脂力が強い。

安いクレンジングオイルは、ミネラルオイルなど原料費のかからない石油由来のオイルをベースにしていることが多いです。
石油由来だから悪いわけではありませんが、これらのオイルは脱脂力が強いので、同じように注意が必要です。

・ホイップ=リキッド。

クレンジングホイップというものがありますが、クレンジングリキッドにメッシュをかけて泡状にしているので、基本的にはクレンジングリキッドと同じと捉えてかまいません。


自分にあったクレンジングを見つけるにはいろいろと試してみるしかありませんが、間違ったクレンジングを使い続けると乾燥肌がいつまでも治らず、ひいては肌の老化を早めます。

これがクレンジングの最大のリスクです。

化粧水や美容液を変えたら肌が変わった!と同じように、クレンジングを見直したら肌が変わった!となったら、うれしくありませんか?

洗い流すものだから、とおろそかにしないで、クレンジングには化粧水や美容液と同じレベルで気を使いましょう。



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肌が乾燥する怖い原因


どこの肌が乾燥しますか?

肌の乾燥が気になりますか?
ではその乾燥はからだのどこに出ているでしょうか?

全身ですか?

顔だけでしょうか?

もし全身が乾燥しているとしたら、それは体調や体質の問題か、季節的に外気が乾燥しているといった環境の問題かもしれません。

でももし、体も手足も乾燥していないけれど、顔だけが乾燥しているとしたら、それは顔に特有の原因があるということです。

そしてその最も考えられる原因は、残念ながら化粧品かもしれません。



  肌はもともと乾燥しない


もともと肌は乾燥しないようにつくられています。

肌の最も外側は角質層という死んだ細胞の層でできていますが、この死んだ細胞のあいだに「細胞間脂質」と呼ばれる脂質(いわば油)の層があり、肌の水分が肌の外に逃げていくのを防いでいます。

また、肌は皮脂腺から出される皮脂の膜に覆われていますが、この皮脂の膜も乾燥から肌を守っています。

簡単にいうと肌は油の膜で乾燥から守られているということになりますが、この細胞間脂質や皮脂が充分に働いてくれないと、肌が乾燥するという原因になってきます。

もし顔の肌だけが乾燥するというのであれば、顔の肌の細胞間脂質や皮脂だけが、何らかの影響を受けているということになるのです。



  女性だけが乾燥する?


ところで、男性はなぜ化粧水などを使う必要がないのでしょうか?

なぜ男性は乾燥を感じないのでしょうか?

性別の差として女性より男性のほうが皮脂分泌量が多いといったことはあるでしょうが、女性と男性で圧倒的に違う生活習慣があります。

それは、メイクをするかしないか、それにともなってクレンジングを使うかどうかです。

メイク品は基本的に「油」です。

「メイクをする」ということは「肌に油を塗る」ということですが、これ自体が特に肌に悪いわけではありません。

ただ、考えてみてください。

肌に「皮脂という油」と「メイクという油」が乗っているとして「メイク油」だけを落とすことができるでしょうか?

当然、クレンジングをすれば皮脂も一緒に落ちてしまいます。

さらに洗顔料で追い打ちをかけ、肌が突っ張るほど油を奪ってしまいます。場合によっては角質層の細胞間脂質にまで影響が及んでしまうかもしれません。

これが顔の肌の乾燥の大きな原因です。

男性でも、女性と同じように普段メイクをして過ごす男優さんのすっぴんは、大抵は見るからに乾燥し、肌トラブルを抱えているような肌をしています。

顔の肌だけが乾燥している場合は「自分はもともと乾燥肌だから」と思わず、将来の肌のためにも、化粧品習慣から見直してみることが大切です。



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プチプラ化粧品は肌に悪い?


低価格で手頃に買える化粧品は「プチプラ化粧品」「プチプラコスメ」と呼ばれます。

プチプラってどれくらいの価格?というと決まりはありませんが、ここでも「いくらくらいがプチプラか」という決め事はしません。

化粧品は安くなればなるだけ、こういうデメリットが出てくる、という視点でお読みください。



プチプラ化粧品のデメリット

手軽に買えていろいろ試せるメリットがあるプチプラ化粧品ですが、「どうしてこんなに安いんだろう?」とか「肌に悪くないの?」とか思うことはありませんか?

当然、安いのには理由がありますし、考えなくてはならないデメリットもあります。

また逆に「プチプラでいいんじゃない?」というカテゴリーの化粧品もありますので、アイテムごとに分けて考える必要があるかも知れません。



  プチプラのスキンケア化粧品


まず、化粧水やクリーム、乳液やジェルなどの基礎化粧品についてです。

このカテゴリーは「最もプチプラにしたくない」カテゴリーです。

化粧品の価格構造から考えると1,000円くらいの化粧水やクリームの中身にかけられる原材料費はせいぜい数十円前半程度。
そうすると美容成分を効果が出るまともな濃度で配合するのは厳しいです。

一方、防腐剤などは100円の化粧水であっても1万円の化粧水であっても、同じくらいの量を使う必要があります。

よってプチプラの基礎化粧品でいうと、美容成分がろくに入っておらず、ちょっとした保湿剤と防腐剤が入った化粧水のベースを塗っているだけ、ということになる可能性があります。

美容成分もろくに入っていないのに、防腐剤をしっかりと塗っているというのは、メリットとデメリットのどちらが大きいかわかりませんね。

むしろ何も塗らないよりも肌に悪いかも知れません。

過激な言い方をすると、グリセリンとパラベンが入っているだけの水を塗るのであれば肌断食したほうがマシ、という考え方もあります。



  プチプラのメイク品


次にプチプラのメイク品についてです。

メイク品は基礎化粧品と異なり、そもそも美容成分の効果などはあまり期待しないほうがよく、メイク品としてのベースがどれくらい優れているかが重要です。

具体的にいうと、ノリがいいか、仕上がりがいいか、化粧崩れしないか、ハードなクレンジングをしなくても落とせるか、SPFやPAなどのUVカット効果はどうか、といったことです。

成分的に、例えばタール色素を使わずにきれいな発色が得られるとか、紫外線吸収剤を使っていないのにUVカット効果が高いとか、判断するポイントもありますが、基礎化粧品と比べると、実際に体感として良し悪しを判断できることが多いので、これらのことが叶っているのであればプチプラのメイク品でもよいのかも知れません。



  洗顔料やクレンジング

洗顔料やクレンジングなどのいわゆる「洗い流しもの」については、そもそもあまり高額ではなく、「プチプラ」という言葉自体を使わないかも知れません。

洗顔料やクレンジングの良し悪しは「肌に悪くなく」「汚れやメイクをしっかりと落とせるか」の2点がポイントとなります。

メイクにはライトメイクも厚化粧もあり、クレンジングや洗顔料には肌にマイルドなことを優先したものから、ウォータープルーフのハードなメイクまで落とせるものもあります。

重要なのはこのマッチングで「メイクはきちんと落ちる。でもつっぱりが出るような肌の乾燥はない」というように、「メイクの程度」とクレンジングや洗顔料の「洗浄力」のバランスがいい、という必要があります。

成分や剤型面でいうと、メイクが落ちても肌にぬるぬるとした感じが残る(界面活性剤が肌に残っている)のはあまり好ましくないとか、石鹸ベースであれば脱脂力は強いが肌に残りにくいとか、ふき取りクレンジングは便利だが肌をこするので他のクレンジングに比べると刺激が強いとか、細かいポイントはありますが、メイク品の話と同じように、体感面で問題がなければ、プチプラのものを使用してもいいのかも知れません。



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化粧品とパラベンフリー(ノンパラベン)の本音


パラベンフリー(ノンパラベン)とは?

まず、パラベンとは何でしょう?

パラベンとは化粧品や食品に使用されている防腐剤(菌の増殖を抑えて、化粧品や食品が腐るのを防ぐ成分)です。

パラベンにはいくつか種類があり、化粧品には「〇〇パラベン」、医薬部外品では「パラオキシ安息香酸〇〇」と記載されています。多くの場合、成分表の最後のほうに記載されています。

「パラベンフリー(ノンパラベン)」とは、パラベンを使用していない化粧品のことをいいます。



 パラベンは危険なの?


「使っていません」といわれると、ではパラベンは危険なの?と思ってしまいますが、率直にいってしまうと、パラベンが他の防腐剤に比べて危険ということはありません。

効果が確かで、非常に長い使用実績があり、医薬品の軟膏やクリームにも多用されています。

ただ化粧品の世界では「無添加」「〇〇フリー」といった「使っていません」というアピールが当たり前となっているため、危険かどうかというより、うたい文句になるか、またその成分を嫌いなお客さんに避けられてしまわないか、という観点から「パラベンフリー」「ノンパラベン」というものが増えてきた、という歴史があります。



 パラベンフリー(ノンパラベン)の本音


「パラベンフリー」「ノンパラベン」というと防腐剤そのものを使っていない化粧品と勘違いされる方が多いですが、それは間違いで、大半の化粧品はフェノキシエタノールなど他の防腐剤を使っています。

基本的に水を使っていると菌が繁殖して腐ってしまうリスクは避けられないわけで、防腐効果のある成分を入れるしかないのです。

ポイントは、パラベン以外の防腐剤がパラベンより安全という保障はない、ということです。

防腐剤による肌への影響は、防腐剤をどれくらいの濃度で使用しているかにもよるので、例えば「パラベンフリーです」といっていても、他の防腐剤をてんこ盛りにしていたら、そもそもパラベンを少量入れただけのほうが安全だったね、ということになりかねません。

実際、世の中には「腐らなければいい」という理由で必要以上の濃度の防腐剤が配合されている化粧品がたくさんあります。

良質な化粧品かどうかは「パラベンフリー」や「ノンパラベン」のひとことではなく、肌のことを考えて最低限の防腐剤しか入れていない化粧品かどうかです。

ただ残念なことに、防腐剤がどれくらい配合されているかは化粧品を外から見てもわかりません。

結論としていえるのは「パラベンフリー」「ノンパラベン」は成分に対してよっぽど肌が過敏な方でない限り気にしなくてもよい、ということでしょう。



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化粧品のエイジングケアとは?その意味は?


エイジグケとは?

ときどき目にする「エイジングケア」という言葉。

「エイジングケアって何だろう?」という方と「エイジングケアって、アンチエイジングのことじゃないの?」という方が多いのではないかと思います。

「アンチエイジング」=「若返り」という意味ですが、ルール上、化粧品の広告で「アンチエインジングができます(=若返りできます)」と表現することは禁止されています。

そこで使われているのが「エイジングケア」という言葉。

この言葉は「若返り」という意味ではなく「加齢によって変化している、現在の肌の状態に応じたケアのこと」という、よくわからない意味を持っています。

要は「若返り」がダメなので「年齢に応じた」という言い回しにしましょう、ということです。

例えば「シミのできやすい年齢ですから、シミ対策ケアをしましょう」ということで、ごく当たり前のような感じもしますが、結論としては、エイジングケア化粧品とは「年齢肌対策の化粧品」ということになります。



 エイジメーカー次第


「エイジングケア」というぼんやりとした言葉が使われるようになった背景には「アンチエイジング」という言葉が化粧品では使えない、ということがありますが、では、どういった化粧品を「エイジングケア化粧品」と呼ぶかについては、実はまったくルールがありません。

別にシミやシワに効果がなくても「年齢に応じた保湿効果をエイジングケアと表現しています」と化粧品メーカーいえば、それは「エイジングケア化粧品」となります。

美容成分を高濃度で配合していて、本当に若返りを叶えるような「アンチエイジング化粧水」でも、他の化粧水と比べてまったく特徴のない化粧水でも、化粧品メーカーが「エイジングケア化粧水です」といえば、それはエイジングケア化粧水となってしまうのです。



 エイングケ化粧品選の注意点


ひとくちにエイジングケア化粧品といっても、数万円のものから千円台のものまであることや、比較的自由にメーカーが表現できることからわかるように、その「エイジングケア」の質は様々です。

「できればアンチエイジングをしたい」と願って化粧品を購入する女性たちに、どういった化粧品を提供するのかは、化粧品メーカーの姿勢次第なのです。

ひとつのブランドに「保湿シリーズ」「美白シリーズ」「エイジングシリーズ」が並んでいる、といったときは、エイジングシリーズというのは「年齢肌対策のシリーズ」ということになるので、選ぶ際の指標にはなるでしょう。

ですが、あまり美容成分にコストをかけていない化粧品の場合、「アンチエイジング」を期待して「エイジングシリーズ」を選んでも、そもそもそこまでの効果はない、ということもあり得る話です。

(残念ながら、きちんとしたエイジングケア化粧品かどうかの判断は、美容成分の配合量が公開されていない限り、化粧品のプロでも難しいです)

「エイジングケア」という化粧品は何かしら年齢肌を考えた化粧品、ということは言えると思いますが、やはり化粧品選びは「肌の様子をしっかりと見ながら選んでいく」ということが大切です。



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日焼け止めの選び方


なぜ、日焼け止めが必要なのか?

そもそも、なぜ日焼け止めが必要なのでしょうか?
なぜ、ファンデーションにはUVカット効果を持ったものが多いのでしょうか?

『UV』(Ultra Violet)とは日本語では『紫外線』といい、太陽光に含まれる光の一種です。

この紫外線は「健康」という面で見ると、人間の肌でビタミンDを作るために必要なものですが、「美容」という面から見ると、シミ・シワ・たるみといった悪い現象を引き起こします。

これを『光老化』と呼びますが、肌の老化現象はこの『光老化』と、年齢による『自然老化』によって起こります。

加齢による自然老化を防ぐのは難しいですが、光老化は紫外線を防御すれば対策が取れるため、肌の老化を防ぐために日焼け止めが必要、ということになります。

では、その日焼け止めはどうやって選べばいいのでしょうか?



  日焼け止めを選ぶ3つのポイント


日焼け止めを選ぶときに最低限確認したいポイントが、実は3つあります。

そのうちの2つは日焼け止め効果の高さ、そして1つはどんな日焼け止め成分を使っているかです。

① SPF
主にシミの原因になる紫外線B波(UV-B)のカット効果を示す値です。
2~50まで数値で表され、50より高いものは50+と表示されています。

② PA
シワ・たるみの原因となる紫外線A波(UV-A)のカット効果を示す値です。
「+」「++」「+++」「++++」と4段階であらわされ、+の数が多くなるほど紫外線A波をカットする効果が高いです。

③ 紫外線吸収剤を使っているかどうか
紫外線をカットする成分には 『紫外線吸収剤』というものと『紫外線散乱剤』 というものがありますが、敏感肌の方は『紫外線吸収剤』は避けたほうがいいです。

紫外線吸収剤を使用していない日焼け止めには「紫外線吸収剤不使用」もしくは「ノンケミカル」と書いてあることが多いので「肌が弱い」「できるだけマイルドな化粧品を使いたい」という方は、そういった日焼け止めを選ぶほうが無難です。



紫外線吸収剤と紫外線散乱剤


紫外線カット成分はふたつあります

日焼け止め、ファンデーション、化粧下地、もしく口紅やスキンケア化粧品。
これらにおいて紫外線カット効果(UVカット効果)を持つ化粧品には必ず「紫外線散乱剤」もしくは「紫外線吸収剤」という成分が配合されています。

インターネットなどで調べると、大抵の場合は「紫外線吸収剤は危険なので、それが入っていない化粧品を使いましょう」ということになっているのですが、それはなぜでしょう。

そこには紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の、物質としての大きなちがいがあります。



 紫外線散乱剤と紫外線吸収剤のちがい


まず紫外線散乱剤ですが、特徴は次のとおりです。

・紫外線を鏡のように乱反射させてカットする
・成分としては「無機物」(要は「ミネラル」と呼ばれるもの)

これに対して、紫外線吸収剤は次のとおりです。

・紫外線のエネルギーを吸収する
・成分としては「有機物」(一般的に「化学物質」と呼ばれるもの)

散乱剤のほうはミネラルなので、化粧品の成分の中でも最も肌に影響が少ない部類の成分と言えます。

対して吸収剤は化粧品基準というもので、化粧品に使用できる種類と、化粧品への配合量に制限が設けられています。

片やほぼ安全といえる成分と、片や基準で制限がかかるほどの成分ですから、前に書いたように「吸収剤は危険なので避けましょう」という風潮ができてしまっています。

でもそれならなぜ、いまだに紫外線吸収剤も使われているのでしょうか。



 紫外線吸収剤が使われる理由


実は紫外線吸収剤は、ベビー用化粧品にも使われています。
「基準で規制されている」というのは「安全性に懸念があるから規制されている」という一方で「この配合量で使えば大丈夫」という配合量を示すために規制がある、とも言えます。

また紫外線散乱剤は基本的にミネラルの「粉末」なのに対して、吸収剤は「オイル」である、というのも吸収剤が使われる大きな理由です。

散乱剤は粉なので、塗ったときには透明にできませんし、紫外線カット効果を強くしようとするほど粉が多くなるため、伸びも悪くなるのです。
「夏のビーチで耐えられる紫外線カット効果を持っていて、白浮きもせず、スルスル伸びて全身に使える」という日焼け止めを作ろうとすると、どうしても紫外線散乱剤だけではつくるのが難しいのです。

こうしたことまで考えてみると、紫外線吸収剤が今も広く使われていることにも理由がある、ということがわかってきます。



 紫外線カット化粧品の選び方は?

散乱剤を使うか、吸収剤を使うか、結論としては「何を優先するのか」になります。

敏感肌や、将来の肌のためにできるだけのリスクは減らしたい、というのであれば吸収剤は避けたほうがいいでしょうし、使用性や機能性が良くて価格も手頃なものを選びたい、というのであれば、その化粧品が散乱剤と吸収剤どちらを使っているのかは気にしなくてもいいでしょう。

ちなみに「紫外線吸収剤を使用していない」ということをアピールしたい化粧品会社は多いので、吸収剤を使用せず散乱剤だけで紫外線カット効果を出している場合、商品や広告に「紫外線吸収剤不使用」や「ノンケミカル」と書かれていることが多いです。



 成分の表示から判断できる?

紫外線散乱剤や吸収剤には、以下のようなものがあります。

《紫外線散乱剤》
・酸化チタン
・酸化亜鉛
・酸化セリウム

《紫外線吸収剤》
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
・オキシベンゾン
・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
 など

しかし、例えば酸化チタンでも紫外線カット効果のない酸化チタンが着色剤目的で配合されていたり、ある紫外線吸収剤に対して表示されている名称が2通りあったり、ということがあるので、よほど化粧品に明るくないと、成分の表示から紫外線カット剤について判断するのは難しいです。

ですから化粧品の紫外線カットについては、成分の表示ではなく

・SPFとPA(どれくらい紫外線カット効果があるか)
・「紫外線吸収剤不使用」と書かれているかどうか

によって判断しましょう。





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