化粧品の「本当のところ」

日焼け止めの選び方


なぜ、日焼け止めが必要なのか?

そもそも、なぜ日焼け止めが必要なのでしょうか?
なぜ、ファンデーションにはUVカット効果を持ったものが多いのでしょうか?

『UV』(Ultra Violet)とは日本語では『紫外線』といい、太陽光に含まれる光の一種です。

この紫外線は「健康」という面で見ると、人間の肌でビタミンDを作るために必要なものですが、「美容」という面から見ると、シミ・シワ・たるみといった悪い現象を引き起こします。

これを『光老化』と呼びますが、肌の老化現象はこの『光老化』と、年齢による『自然老化』によって起こります。

加齢による自然老化を防ぐのは難しいですが、光老化は紫外線を防御すれば対策が取れるため、肌の老化を防ぐために日焼け止めが必要、ということになります。

では、その日焼け止めはどうやって選べばいいのでしょうか?



  日焼け止めを選ぶ3つのポイント


日焼け止めを選ぶときに最低限確認したいポイントが、実は3つあります。

そのうちの2つは日焼け止め効果の高さ、そして1つはどんな日焼け止め成分を使っているかです。

① SPF
主にシミの原因になる紫外線B波(UV-B)のカット効果を示す値です。
2~50まで数値で表され、50より高いものは50+と表示されています。

② PA
シワ・たるみの原因となる紫外線A波(UV-A)のカット効果を示す値です。
「+」「++」「+++」「++++」と4段階であらわされ、+の数が多くなるほど紫外線A波をカットする効果が高いです。

③ 紫外線吸収剤を使っているかどうか
紫外線をカットする成分には 『紫外線吸収剤』というものと『紫外線散乱剤』 というものがありますが、敏感肌の方は『紫外線吸収剤』は避けたほうがいいです。

紫外線吸収剤を使用していない日焼け止めには「紫外線吸収剤不使用」もしくは「ノンケミカル」と書いてあることが多いので「肌が弱い」「できるだけマイルドな化粧品を使いたい」という方は、そういった日焼け止めを選ぶほうが無難です。



紫外線吸収剤と紫外線散乱剤


紫外線カット成分はふたつあります

日焼け止め、ファンデーション、化粧下地、もしく口紅やスキンケア化粧品。
これらにおいて紫外線カット効果(UVカット効果)を持つ化粧品には必ず「紫外線散乱剤」もしくは「紫外線吸収剤」という成分が配合されています。

インターネットなどで調べると、大抵の場合は「紫外線吸収剤は危険なので、それが入っていない化粧品を使いましょう」ということになっているのですが、それはなぜでしょう。

そこには紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の、物質としての大きなちがいがあります。



 紫外線散乱剤と紫外線吸収剤のちがい


まず紫外線散乱剤ですが、特徴は次のとおりです。

・紫外線を鏡のように乱反射させてカットする
・成分としては「無機物」(要は「ミネラル」と呼ばれるもの)

これに対して、紫外線吸収剤は次のとおりです。

・紫外線のエネルギーを吸収する
・成分としては「有機物」(一般的に「化学物質」と呼ばれるもの)

散乱剤のほうはミネラルなので、化粧品の成分の中でも最も肌に影響が少ない部類の成分と言えます。

対して吸収剤は化粧品基準というもので、化粧品に使用できる種類と、化粧品への配合量に制限が設けられています。

片やほぼ安全といえる成分と、片や基準で制限がかかるほどの成分ですから、前に書いたように「吸収剤は危険なので避けましょう」という風潮ができてしまっています。

でもそれならなぜ、いまだに紫外線吸収剤も使われているのでしょうか。



 紫外線吸収剤が使われる理由


実は紫外線吸収剤は、ベビー用化粧品にも使われています。
「基準で規制されている」というのは「安全性に懸念があるから規制されている」という一方で「この配合量で使えば大丈夫」という配合量を示すために規制がある、とも言えます。

また紫外線散乱剤は基本的にミネラルの「粉末」なのに対して、吸収剤は「オイル」である、というのも吸収剤が使われる大きな理由です。

散乱剤は粉なので、塗ったときには透明にできませんし、紫外線カット効果を強くしようとするほど粉が多くなるため、伸びも悪くなるのです。
「夏のビーチで耐えられる紫外線カット効果を持っていて、白浮きもせず、スルスル伸びて全身に使える」という日焼け止めを作ろうとすると、どうしても紫外線散乱剤だけではつくるのが難しいのです。

こうしたことまで考えてみると、紫外線吸収剤が今も広く使われていることにも理由がある、ということがわかってきます。



 紫外線カット化粧品の選び方は?

散乱剤を使うか、吸収剤を使うか、結論としては「何を優先するのか」になります。

敏感肌や、将来の肌のためにできるだけのリスクは減らしたい、というのであれば吸収剤は避けたほうがいいでしょうし、使用性や機能性が良くて価格も手頃なものを選びたい、というのであれば、その化粧品が散乱剤と吸収剤どちらを使っているのかは気にしなくてもいいでしょう。

ちなみに「紫外線吸収剤を使用していない」ということをアピールしたい化粧品会社は多いので、吸収剤を使用せず散乱剤だけで紫外線カット効果を出している場合、商品や広告に「紫外線吸収剤不使用」や「ノンケミカル」と書かれていることが多いです。



 成分の表示から判断できる?

紫外線散乱剤や吸収剤には、以下のようなものがあります。

《紫外線散乱剤》
・酸化チタン
・酸化亜鉛
・酸化セリウム

《紫外線吸収剤》
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
・オキシベンゾン
・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
 など

しかし、例えば酸化チタンでも紫外線カット効果のない酸化チタンが着色剤目的で配合されていたり、ある紫外線吸収剤に対して表示されている名称が2通りあったり、ということがあるので、よほど化粧品に明るくないと、成分の表示から紫外線カット剤について判断するのは難しいです。

ですから化粧品の紫外線カットについては、成分の表示ではなく

・SPFとPA(どれくらい紫外線カット効果があるか)
・「紫外線吸収剤不使用」と書かれているかどうか

によって判断しましょう。




メイク品の成分からの選び方


メイク品は何で選ぶ?

スキンケア化粧品選びでは、2つの大きな困った問題があります。

ひとつは使用感やテクスチャーと美容効果に関係がないということ、もうひとつは価格が高いからといって必ずしも良質な化粧品とは限らないという問題です。

これに比べるとメイク品は良し悪しがわかりやすく、スキンケア化粧品よりは選び方がはっきりしているように感じられます。

発色や仕上がり、メイクの持ちが良くて価格がお手頃なら、少なくとも「悪いメイク品」とは判断されません。

ですがメイク品を選ぶとき、スキンケア化粧品と同じように成分や肌のことは考えなくてもよいのでしょうか?


 

 よいメイク品の条件


ところで「よいメイク品」の条件は何でしょう?

わかりやすいところでは、発色や仕上がりがいいこと、メイク崩れしにくいこと、テクニックいらずで使えること、あたりでしょうか。

さらに深堀りすれば、UVカット効果がある、肌に負担が少ない、美容成分が入っている、簡単にオフできる、値段もお手頃、といったことが入ってきます。

これらすべてを満たすようなメイク品があれば言うことはないでしょうが、現実的には難しく、メイク品を選ぶときには優先順位をつけて考えたほうがいいでしょう。

なぜメイク品を選ぶときに優先順位をつけたほうがいいかというと、メイク品では、メリットとデメリットが裏表の関係になっていることが多いからです。


 

 メイク品のメリットとデメリットの関係


シリコーンやポリマーを使って、仕上がりよく崩れにくくすれば、簡単にオフはできなくなります。

発色をよくするためにタール色素を使えば、無機顔料だけで色を出すより肌への負担は上がります。

UVカット剤に紫外線吸収剤を使えば、よく伸びてテクスチャーのいいメイク品ができますが、紫外線吸収剤を使っていないものより、やはり肌への負担は増します。

値段が安くても仕上がりが良いものを作ろうとすると、成分的に肌への負担が少ないものは難しくなります。

こうしたように、実はメイク品には「こっちを立てればあっちが立たない」ということがあります。


 
 メイク品選びで大切なこと

ここでは成分ひとつひとつの細かい話はしませんが、次のようなことを考えると「自分がどういうメイク品を選んだらいいか」がはっきりとしてきます。

・肌のことをいちばんに気にするなら、発色や仕上がりに満足がいかなくても、クレンジングを使わず石鹸で落とせるメイク品を選ぶ。

・仕上がりを重視し、クレンジングも使うのであれば、きちんとスキンケアには気をつかう。

・UVカット効果があって肌にやさしいものを使いたいなら、紫外線吸収剤を使っていないものを選び、使用感には目をつむる。

・安いメイク品でそれなりの仕上がりを求めたい、というのであれば、やはりスキンケアは信頼のできるものを使いましょう。

アイテムによって、どんなことを考えればいいか、という選び方のポイントはそれぞれちがってきますが、どのメイク品がいいかよくわからないからといって、メイク品を闇雲に選んでしまうと、将来の肌にとって大きなリスクを抱えることになります。





化粧下地の成分からの選び方


化粧下地選びの要素

化粧下地を選ぶにあたって、大きな要素がふたつあります。

ひとつは、紫外線カット(UVカット)。

化粧下地だけで済ませてファンデーションを塗らない場合、もしくはファンデーションにUVカット効果がない場合、化粧下地はUVカット効果のあるものを選んだほうがいいです。

というのも、肌の老化は年齢による自然老化と、紫外線による光老化によって起こりますが、光老化は自然老化に劣らずシミやシワ、たるみを加速させるからです。


そしてもうひとつは、クレンジングが必要かどうか。

肌の乾燥がひどい、よく肌が荒れる、肌トラブルはないが、将来のことを考えて早くから肌をいたわりたい、という方は石鹸で落とせる化粧下地を選んだほうがいいでしょう。



 化粧下地のベースの成分


化粧下地のベース(基剤)にシリコーン、油性の合成ポリマーといった成分が使われていると、クレンジングが必要な場合が多いです。

これらの成分自体はあまり肌に悪いことはなく、使用感やメイク持ちを良くしてくれるものではありますが、クレンジングを使わないと落ちにくいので、クレンジングで肌が荒れてしまうことになります。

シリコーンだと成分名の中に「シロキサン」「メチコン」という言葉が、ポリマーは成分名の中にそのまま「ポリマー」という言葉が使われていることが多いです。



 化粧下地の紫外線カット剤


化粧下地に関わらず、UVカット効果を持っているメイク品には紫外線散乱剤か紫外線吸収剤が使われています。

紫外線吸収剤は紫外線散乱剤に比べると肌への刺激が強いので、できれば紫外線吸収剤不使用のものを選びましょう。

以前は紫外線吸収剤不使用のものは伸びが悪かったり白浮きしたりという欠点がありましたが、今では技術も上がりそういったことは少なくなっています。

紫外線吸収剤を使用していないものは「紫外線吸収剤不使用」や「ノンケミカル」と書かれていることが多いです。



 化粧下地の色素

化粧下地に使われる色素は基本的にミネラル系の顔料なので、気にする必要はありません。

ただカラーベースの場合はタール系色素を使うことがあり、これは肌への刺激面からできれば避けたほうがいいでしょう。

タール系色素は「赤色〇号」とか「黄色〇号」といった成分名で表されています。





ファンデーション選びのポイント


ファンデーション選びのポイント

「色味がどう」とか「仕上がりがどう」ということの前段階として、ファンデーションを選ぶにあたっては、大きなポイントが3つあります。

それは次の3つです。

・ファンデーションの剤形

・紫外線カット(UVカット)効果

・オフのしやすさ

ファンデーションには様々なものがあり、選ぶのも一苦労ですが、自分がメイクをするときにどういったことを優先したいかを考えると、ファンデーションも選びやすくなってきます。

ではそれぞれのポイントについて、ひとつひとつ見ていきましょう。



 ファンデーションの「剤形」


様々な商品があり一概には言えませんが、一般的には、化粧下地を使わないならクリーム、リキッド、湿式のプレストタイプが仕上がりがいいでしょう。

化粧下地を使わないのであれば、水分や油分の入っているファンデーションのほうが仕上がり的には良い、ということです。

下地を使うのであればルースパウダーやプレストパウダー。

成分的に見るとパウダー状のファンデーションは肌に負担をかけにくいものが多いです。

うす付きのメイクでよくて、肌への負担も極力減らしたい、というのであれば、化粧下地なしでパウダーファンデーションを使用するのが最もいいかも知れません。



 紫外線カット(UVカット)


シミ、シワ、たるみの原因となる光老化から肌を守るためにベースメイクに紫外線カット効果を求めるのは、もはや優先事項ではなく必須事項だと考えてください。

化粧下地を使わない場合、もしくは化粧下地にUVカット効果がない場合は、UVカット効果のあるファンデーションを使った方がいいでしょう。

敏感肌の方や、できるだけマイルドな成分を使いたい、という方は紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)のものを選んだほうがいいでしょう。



 メイクオフのしやすさ

肌の乾燥がひどい、よく肌が荒れる、肌トラブルはないが、将来のことを考えて早くから肌をいたわりたい、という方は石鹸で落とせるファンデーションを選ぶのがおすすめです。

クレンジングで肌を過剰に脱脂してしまうことは、健康な肌をずっと維持し続けることに対してとても大きなリスクです。

ただし化粧下地も使う場合、化粧下地が石鹸で落とせないものだと結局クレンジングが必要になりますので、注意が必要です。



 ファンデーションの成分

ファンデーションの成分の考え方は、基本的には化粧下地と同じ考え方でかまいません。

ベースの成分にシリコーンや油性のポリマーが使われている場合、また、UVカット剤に紫外線吸収剤が使われている場合はクレンジングが必要となることが多いです。

タール色素が使われている場合も同様ですが、化粧下地と同じようにファンデーションにはあまり使われることはないので、あまり気にしなくてもよいでしょう。

それから、ファンデーションに入っている「美容成分」や「美容液成分」ですが、これらもあまり気にする必要はないでしょう。


「美容成分配合」と謳っていても、実際には単なる保湿成分を美容成分と言っているだけだったり、効果の出ないほんの微量しか入っていなかったりすることがあります。

また例えば「美容液成分80%」と書かれていても「美容液の成分」を入れているということで、そのうちの大半は「水」だったりと、広告にカラクリがあるケースもあります。

ですがこうしたことは外から商品を見てもわかりにくいので、メイク品はメイクをするものと割り切って、スキンケアはスキンケア化粧品に任せる、というのもひとつの考え方です。





化粧品の合成ポリマーやシリコーンは危険か?


合成ポリマーやシリコーンの危険性

「合成ポリマー」も「シリコーン」もある構造上の特徴を持った物質の総称で、それぞれ特定の化粧品の成分を指すものではありません。

合成ポリマーといっても化粧品に使われているものには様々な種類の成分があり、同じようにシリコーンにも様々な成分があります。

ですから「合成ポリマーやシリコーンは肌に~~」ということは一概には言えませんが、「他の化粧品成分と比べて、合成ポリマーやシリコーンと呼ばれるものが肌に危険かどうか」という点で考えてみると、実は決してそういったことはありません。

もともと合成ポリマーは物質的に大きいため、肌に浸透するとは考えにくく、またシリコーンは生物に対して活性が低い(体がシリコーンに対して反応しないので毒性が低い)という特徴があります。

特定のアレルギーを持っている方などは別かも知れませんが、上記のような理由から「化粧品の合成ポリマーやシリコーンは肌に危険」とは考えにくいのです。



 合成ポリマーやシリコーンの注意点


ですが、合成ポリマーやシリコーンが、それ自体は肌に無害だったとしても、化粧品に配合する場合には考えなくてはいけないことがあります。

最も注意しなくてはならないのは、ファンデーションや化粧下地などに使われるシリコーンでしょう。

シリコーンの配合により、メイク品は伸びや感触がよくなるほか「肌に密着する」「汗や皮脂に強く、長持ちする」といったメリットを得ることができますが、それは逆に「簡単に落とせなくなる」ということで、そのぶん強いクレンジング剤を使う必要性が出てきます。

強いクレンジング剤は、本来残しておかなくてはならない肌の油分まで落としてしまい、乾燥肌を助長させます。

また、化粧水やクリームなどのスキンケア化粧品の「使用感」や「テクスチャー」を良くする目的で合成ポリマーやシリコーンが使われることがありますが、ただ塗ったときの感触を良くするためだけに、本来は肌に必要のない成分を塗るのか、ということも考える必要があるかも知れません。

なぜなら、現時点では肌に対して危険性がないと考えられていても、今後、それらの成分に何か問題が見つかるという可能性がゼロだとは言い切れないからです。

ただこれに関しては、合成ポリマーやシリコーンだけでなく、他の化粧品成分にも言えることで、化粧品においては「できるだけ必要のないものは肌に塗らない」ということが重要と言えます。




化粧品の合成ポリマーやシリコーンとは?


合成ポリマーとは?

まず「ポリマー」というものですが、これは実は特定の成分を指しているのではありません。

ごくわかりやすくいうと「ポリマー」とは「たくさんくっついたもの」という意味で、ある物質がいくつも連なったものの総称です。

タンパク質はアミノ酸がたくさんつながったものなので「タンパク質はアミノ酸のポリマー」といえますし、デンプンはブドウ糖がたくさんつながったものなので「デンプンはブドウ糖のポリマー」といえます。

PETボトルのPETは「ポリエチレンテレフタレート」の略ですが、これはエチレンテレフタレートという物質がたくさんつながったもので、やはりポリマーす。

化粧品の成分をそういう目で見ると、コラーゲンもヒアルロン酸もポリマーです。


合成ポリマーとは読んで字の通り「合成」されたポリマーのことを指します。

ただ前段でお話しした通り、コラーゲンもヒアルロン酸も、お米に含まれているデンプンも、PETボトルも全部「ポリマー」ですから、「合成ポリマー」と一言でいってもあまりにも範囲は広く、一律に「合成ポリマーとは~」とその性質を語ることはできません。



 シリコーンとは?


ノンシリコーンのシャンプーで悪者として有名になってしまった「シリコーン」ですが、これもポリマーの一種です。

ただシリコーンもポリマーと同じように「ある形を持った物質」の総称なので、化粧品に使われるシリコーンにもさまざまな種類のものがあります。



 なぜ化粧品に合成ポリマーやシリコーンが使われるのか


合成ポリマーの中には、保湿性を高めたり肌を保護したりといった「肌に対する美容効果」があるために使われる成分もありますが、一般的に合成ポリマーやシリコーンは、次のように化粧品の使用感やテクスチャーをよくするために使われています。

・化粧水にとろみをつける
・口紅の伸びをよくする
・ファンデーションを崩れにくくする
・髪をサラサラにする

などなど…

また合成ポリマーやシリコーンは、物質としては比較的安定で(=物質の形が変化しにくいので使いやすい)、さらに化粧品の成分としては安価なため、スキンケア、メイク、ヘアケアと幅広くさまざまな化粧品に使われています。




化粧品 美容液とは


美容液とは?

まず、化粧品における「美容液」とは何でしょう?

これについては、おそらくあなたの持っているイメージで間違っていません。

「特別な美容成分を配合していたり、美容成分が濃く入っていたりして、普通の化粧水などに比べて美容効果の高い化粧品」

そんな感じだと思います。

ですが、これと別にふたつ、美容液について知っておいたほうがいいことがあります。



 美容液と他の化粧品の定義のちがい


実は「化粧水」「乳液」「クリーム」「ジェル」といった化粧品の呼び名と「美容液」という呼び名には、大きなちがいがあります。

それは「化粧水」や「乳液」が化粧品の「性状」を表しているのに対して、「美容液」は美容という「目的」を表している、ということです。

化粧水は「水」、乳液は「水に油が混ざった液体」という化粧品の形を表していますが、美容液は「液」というものの、「美容化粧水」であったり「美容乳液」であったり「美容オイル」であったり、その性状は様々です。

そしてこれは、化粧水や乳液、クリームと「美容液」のどれを先に使ってどれを後に使ったらいいのか、ということに密接に関係してきます。

要は「美容液だったら化粧水のすぐあとがいい」とか「乳液の前がいい」とか、「美容液だから」ということだけでは化粧品の使用順序は決まらない、ということです。



 美容液の落とし穴


もうひとつ美容液について知っておいたほうがいいのは「公的に美容液の定義はない」ということです。

美容液と言われれば「高くて当たり前」「そのかわり美容成分が濃くて確実に美容効果が出る」と思いがちですが、たとえば本当はまったくそうではなかったとしても、化粧品メーカーが「美容液です」と売り出せば、それは「美容液」となります。

そもそも化粧水など他のアイテムにしっかりと美容成分が高濃度で入っていれば美容液は必要ないのですが、美容液は値段も高く設定できて利益を得やすいアイテムですので、ラインナップにそろえているメーカーも多いのが現状、ですがその質は化粧品メーカーのポリシーにかかっているといえます。



化粧品の浸透の誤解


化粧品は浸透する?しない?

よく「化粧水は浸透するのか?」という議論があります。

ですがそもそも、化粧品において浸透するのは、その化粧品に入っている「それぞれの成分」であって「化粧水自体が浸透する」わけでも「クリームがまるごと浸透する」わけでもありません。

ですから「化粧品が浸透するかどうか?」という質問に答えはなく「化粧品のこの成分は浸透するか?」という観点で考えなくてはなりません。

大まかにいうと「水、成分A、成分B、成分C」でできている化粧水があったとした場合「成分AとBは浸透する。成分Cは浸透しない。水は水道水を顔に塗ったときと同様」といった感じです。

ですが一方、化粧品に使われるひとつひとつの成分が肌に浸透するかどうかは、その成分が物質としてどういった性質を持っているのか、様々な要因に左右されるため、簡単にわかるものではありません。



 「肌へ浸透」という広告


え?でも「濃厚な美容液が肌に浸透」という広告を見たことがある、という方もいるでしょう。

実は化粧品の「肌に浸透する」という広告は、あまり信用できません。

というのは、法律の規則上、化粧品は「作用が弱いもの」と定義されており、「浸透」を広告で表現する場合は「角質層への浸透まで」というルールがあります。(「肌へ浸透」と書いてある場合、どこかに「※角質層まで」という注釈があります)

角質層(角層ともいいますが)とは肌の表面にある0.02㎜(ラップ1枚くらいの厚さ)の死んだ細胞の層で、ここまでの浸透なら広告表現してよいとされているため、実際には、角質層より奥まで成分が浸透する化粧品も、角質層までも入らない化粧品も、ほとんどいっしょくたに「角質層まで浸透」という広告表現になってしまっています。

そもそも数万円の高級化粧品も100円ショップの化粧品も同じ法律の規制を受けているため、しょうがない状況ともいえますが、こういった理由から「浸透」に関する化粧品広告はあまり参考にしないほうがいいでしょう。

ほほに手を当てた女性

結論として、化粧品を選ぶ際に「浸透するかしないか」ということを考えても、それは成分ひとつひとつを調べて判断できる専門的な知識がないと難しい、ということになります。

化粧品の成分が浸透するかしないか、浸透したほうがいいのか悪いのか、を考えるのは化粧品メーカー側がすべきことなので「その化粧品メーカーがどういうことを考えているか」を見ることのほうが重要かもしれません。




化粧品のコラーゲンが肌に浸透しない理由


コラーゲンとは?

コラーゲンとは、からだのあちこちに存在するタンパク質で、人のからだのタンパク質のうち、30%ほどがコラーゲンだといわれています。

コラーゲンは肌の奥では、肌の弾力を保つという効果を持っています。

そのため「肌をプルプルにする」というイメージから、化粧品の美容成分の中ではNo.1ともいえる知名度を持っており、様々な化粧品に配合されています。

ですが実はこのコラーゲン、化粧品に配合して肌に塗っても、肌には浸透しません。



 コラーゲンが肌に浸透しない理由


なぜコラーゲンが肌に浸透しないかというと、コラーゲンが物質として大きすぎるからです。

物質には、その物質の大きさを表す「分子量」というものがありますが、人体のコラーゲンの分子量は30万くらいです。

化粧品に使われるコラーゲンは魚などから取れるコラーゲンを分解して小さくしたもので、分子量1,000~10,000くらいのものですが、実は肌に浸透できるのは分子量500くらいまでの小さな物質だけです。

ですから、化粧品にコラーゲンがいくら入っていても「コラーゲンで肌の奥からプルプル」という効果は得られないのです。

ちなみに、コラーゲンと並んで化粧品によく使われるヒアルロン酸の分子量は、数十万~百万のレベル。
コラーゲン同様、塗っても肌に浸透することはできないため、美容医療や整形外科の領域では、注射で直接、肌の奥に注入されます。

では、なぜコラーゲンやヒアルロン酸は化粧品に使われているのでしょうか?



 化粧品のコラーゲンの効果


肌に浸透しないコラーゲンやヒアルロン酸ですが、一方で水分をため込む効果=「保湿効果」を持っています。

これは肌に浸透しなくても、肌の表面で発揮できる効果なので、コラーゲンやヒアルロン酸が化粧品にとってムダな成分であるわけではありません。

ただ、肌の表面の保湿であれば、コラーゲンやヒアルロン酸でなくてよいのも事実。
コラーゲンやヒアルロン酸よりもすぐれた効果を持つ化粧品成分もいくつもあります。

ですから、コラーゲンやヒアルロン酸が入っているからといって「効果がある化粧品だ」と考えるのは、正しいこととは言えません。




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