プチプラ化粧品は肌に悪い?

低価格で手頃に買える化粧品は「プチプラ化粧品」「プチプラコスメ」と呼ばれます。

プチプラってどれくらいの価格?というと決まりはありませんが、ここでも「いくらくらいがプチプラか」という決め事はしません。

化粧品は安くなればなるだけ、こういうデメリットが出てくる、という視点でお読みください。

プチプラ化粧品のデメリット

手軽に買えていろいろ試せるメリットがあるプチプラ化粧品ですが、「どうしてこんなに安いんだろう?」とか「肌に悪くないの?」とか思うことはありませんか?

当然、安いのには理由がありますし、考えなくてはならないデメリットもあります。

また逆に「プチプラでいいんじゃない?」というカテゴリーの化粧品もありますので、アイテムごとに分けて考える必要があるかも知れません。

プチプラのスキンケア化粧品

まず、化粧水やクリーム、乳液やジェルなどの基礎化粧品についてです。

このカテゴリーは「最もプチプラにしたくない」カテゴリーです。

化粧品の価格構造から考えると1,000円くらいの化粧水やクリームの中身にかけられる原材料費はせいぜい数十円前半程度。
そうすると美容成分を効果が出るまともな濃度で配合するのは厳しいです。

一方、防腐剤などは100円の化粧水であっても1万円の化粧水であっても、同じくらいの量を使う必要があります。

よってプチプラの基礎化粧品でいうと、美容成分がろくに入っておらず、ちょっとした保湿剤と防腐剤が入った化粧水のベースを塗っているだけ、ということになる可能性があります。

美容成分もろくに入っていないのに、防腐剤をしっかりと塗っているというのは、メリットとデメリットのどちらが大きいかわかりませんね。

むしろ何も塗らないよりも肌に悪いかも知れません。

過激な言い方をすると、グリセリンとパラベンが入っているだけの水を塗るのであれば肌断食したほうがマシ、という考え方もあります。

プチプラのメイク品

次にプチプラのメイク品についてです。

メイク品は基礎化粧品と異なり、そもそも美容成分の効果などはあまり期待しないほうがよく、メイク品としてのベースがどれくらい優れているかが重要です。

具体的にいうと、ノリがいいか、仕上がりがいいか、化粧崩れしないか、ハードなクレンジングをしなくても落とせるか、SPFやPAなどのUVカット効果はどうか、といったことです。

成分的に、例えばタール色素を使わずにきれいない発色が得られるとか、紫外線吸収剤を使っていないのにUVカット効果が高いとか、判断するポイントもありますが、基礎化粧品と比べると、実際に体感として良し悪しを判断できることが多いので、これらのことが叶っているのであればプチプラのメイク品でもよいのかも知れません。

洗顔料やクレンジング
洗顔料やクレンジングなどのいわゆる「洗い流しもの」については、そもそもあまり高額ではなく「プチプラ」という言葉自体を使わないかも知れません。

洗顔料やクレンジングの良し悪しは「肌に悪くなく」「汚れやメイクをしっかりと落とせるか」の2点がポイントとなります。

メイクにはライトメイクも厚化粧もあり、クレンジングや洗顔料には肌にマイルドなことを優先したものから、ウォータープルーフのハードなメイクまで落とせるものもあります。

重要なのはこのマッチングで「メイクはきちんと落ちる。でもつっぱりが出るような肌の乾燥はない」というように、「メイクの程度」とクレンジングや洗顔料の「洗浄力」のバランスがいい、という必要があります。

成分や剤形面でいうと、メイクが落ちても肌にぬるぬるとした感じが残る(界面活性剤が肌に残っている)のはあまり好ましくないとか、石鹸ベースであれば脱脂力は強いが肌に残りにくいとか、ふき取りクレンジングは便利だが肌をこするので他のクレンジングに比べると刺激が強いとか、細かいポイントはありますが、メイク品の話と同じように、体感面で問題がなければプチプラのものを使用してもいいのかも知れません。

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