ファンデーションの選び方【実践編】

何ファンデーションを選びますか?

クリーム、リキッド、クッション、プレスト、ルースパウダーとファンデーションにもいろいろありますが、まずはどんな剤形のファンデーションを選ぶかを考えます。

成分面からみると、これらのファンデーションは大きく2つに分かれます。

①:水、オイル、粉体からできているもの

クリーム、リキッド、クッション、湿式のプレストタイプが該当します。クッションはスポンジにリキッドファンデーションをしみ込ませたものなので、実質的にはリキッドファンデーションと考えてください。

これらは単体でも仕上がりがよく、長持ちするので、化粧下地を使わないのであればこういったファンデーションを使うのがいいでしょう。

②:主に粉体でできているもの

ルースパウダーやプレストパウダーが該当します。

成分的に見ると、肌に負担をかけにくいものが多いです。

薄付きメイクでよくて、肌への負担も減らしたい、というのであれば化粧下地なしで②を使うのもいいかもしれません。

ファンデーションのスペックを見る

次にファンデーションのスペックを見ます。

①:SPF、PA

UVカット機能があるかどうかです。

現在、紫外線による影響のほうが加齢より肌老化にとって悪いという認識が一般的です。要は、UVカットがあるかどうかでシミ、シワができやすくなるかどうかが変わってきます。

化粧下地にUVカット効果がある場合はいいですが、化粧下地にUVカット効果がない場合やそもそも化粧下地を使わない場合は、ファンデーションにUVカット効果があったほうがいいです。

SPF、PAは高ければ高いほどいいですが、少なくともSPF30、PA++くらいの値はほしいところです。ちなみにそれぞれの最高値はSPFが50+、PAが++++です。

ざっくりというと、SPFが高いほどシミが防げ、PAが高いほどシワが防げると考えてください。

②:ノンケミカル・紫外線吸収剤不使用

「ノンケミカル」と書いてあるか「紫外線吸収剤不使用」と書いてあるほうが、肌にやさしめ、と考えてください。(「ノンケミカル」と「紫外線吸収剤不使用」は同じ意味です)

UVカット効果を出すために「紫外線吸収剤」という成分を使うことがあります。

紫外線吸収剤を使うと、使用感がよく、UVカット効果が高い化粧品を作ることができますが、肌が弱い人には刺激がある場合があります。

肌が弱い人はSPF、PAが高いことより、ノンケミカル・紫外線吸収剤不使用であることを優先したほうがいいでしょう。

③:石けんオフ

乾燥肌の方、敏感肌の方はできるだけクレンジングを避けたほうがいいので「石けんで落とせる」と書かれているファンデーションを選んだほうがいいです。

ただ化粧下地がクレンジングが必要なものの場合、ファンデーションだけ石けんオフにしても意味がないので、化粧下地を使う場合はその点も気をつけましょう。

あと「石けんオフ」はメーカーの基準によるので「石けんで落とせます」と書いてあっても、使う石けんの種類によって落ち切らない場合があります。

石けんでオフできているかどうかは、実際に使ってみて最終判断しましょう。

シリコーンやポリマーで機能を予想

ファンデーションに使用されるシリコーンやポリマーは、使用感を良くするのとメイク持ちを長くするのに重要です。

ですがこれらの成分が多くなると、どうしてもメイクオフするのにクレンジングが必要になってきます。

ですから、テクスチャーや持ちがいいファンデーションを選びたければシリコーンやポリマーが多く使われているファンデーションを選べばいいですし、仕上がりより石けんオフを重視したければ、それらの成分が少ないファンデーションを選べばいい、ということになります。

とても大雑把なやり方ですが、化粧品の成分表示から、シリコーンやポリマーがどれくらい使われているのかを想定する方法があります。

化粧品の成分表示は、1%以上の成分は配合量が多い順に記載することとなっているので、記載順の上から3,4番目くらいまでにシリコーンやポリマーの成分名称があれば、比較的シリコーン、ポリマーが多いファンデーションと考えられるでしょう。

「~ジメチコン」という成分名がよく見られますが「~メチコン」という言葉があればシリコーン系成分、ポリマーはその名のとおり「~ポリマー」「~コポリマー」「~クロスポリマー」という名称で記載されていることが多いです。

当然、どんなシリコーンやポリマーが使われているかで使用感やオフのしやすさは変わってきますが、ファンデーションを買う場合にひとつの指標として見てみるのもいいかもしれません。

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