店長日記

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いつもお読みいただき、ありがとうございます。

2017.10.1に新たにブランドサイトをオープンしましたので、今後はそちらでブログを更新していきます。




今後とも、LABORATORY No.7をよろしくお願いいたします。






基礎化粧品の選び方

基礎化粧品の選び方


今回は『基礎化粧品の選び方』についての話です。

化粧品は成分の配合量がほぼほぼ非公開なので、外側から見てその化粧品がどうなのかを判断するのはかなり難しいのですが、それでも6つのポイントについてまとめてみました。

インターネットなどを調べてもほとんど出てこないような内容ばかりですが、LABORATORY No.7の化粧品をお使いでない方も、なにかの参考にしてもらえれば幸いです。



【ポイント1:美容成分の数がやけに多い化粧品は避ける】

化粧品のパッケージを見ると、コラーゲン、ヒアルロン酸、プラセンタ、○○エキス…など、聞いたことのある美容成分が書かれていると思います。ですが、美容成分をいくつも高濃度で配合しようとすると、成分同士がケンカしてしまい、化粧品の中身が変質したりしてしまうことがあります。

そういったことを考えると、あまりにも多くの美容成分が書かれている化粧品は、それぞれの美容成分がごく微量しか配合されていない可能性があります。

いくつも美容成分が入っていても、それぞれの成分が微量しか入っていなければ、美容効果は期待できません。
それよりも、美容成分の数は少なくても配合量が多いほうが美容効果はありますので、むしろ美容成分の数が少ない化粧品を信用したほうがいいかも知れません。


また、1,000円を切るくらいの低価格の化粧品の中身は一般的に非常に安くつくられています。

純粋な原料費で言うと、十数円とか、そんなレベルです。

低価格なのにたくさんの種類の美容成分が書かれている、という場合、美容成分が微量しか入っていない、という可能性はさらに高くなります。


「美容成分の数が多い=美容効果が高い」というのは正しくありません。
美容成分の数がやけに多い場合は、逆に疑った方がよいでしょう。




【ポイント2:容量は少ないほうが信用できる】

美容成分を微量しか入れない場合、その化粧水を100mLつくるのも200mLつくるのも、実はあまりコストは変わりません。

油分の多いクリームはまだしも、化粧水やゲルは大半が水でできているので、容量を増やしてもあまり中身の原価は高くならないのです。また容器のコストも100mLと200mLではそれほど変わりません。

ですので『大容量&低価格』を売りにしている化粧品は、美容成分を微量しか配合していない可能性があります。


ですが美容成分をしっかりとした量で配合した場合、100mLと200mLではかなりコストが変わってきます。
この場合「中身にお金はかかっているのだけど、容量を大きくすると値段が高くなってお客さんが手に取らなくなる…」と、仕方なく容量を小さくする場合があります。

なので、容量が小さいほうが、美容成分がしっかりと入っている可能性が高いです。



【ポイント3:クチコミを信用し過ぎない】

高級化粧品や美容液への「シミ・シワへの美容効果がどうか」といったクチコミはいいのですが、低価格帯や大容量化粧品のクチコミは、あまり信用しないほうがいいかも知れません。

美容成分がごく微量しか入っていない場合、言い方は悪いですが「水と変わらない」化粧品となり、これは誰の肌にも合ってしまうため、それでクチコミの評価が高くなっている場合が考えられます。

化粧品に美容効果なんて求めていない、というならいいのですが、クチコミの評価は美容効果と関係がない『使用感』への評価まで含んでいるので、そういう視点で読みましょう。



【ポイント4:容器が豪華な場合は注意】

特に中価格帯の化粧品についてですが、同じ価格帯の他の化粧品と比べて、やけに豪華な容器を使っている場合、その分、中身にお金がかかっていないかも知れません。

例えば3,000円で販売されるゲルをつくるとき、その製造コスト(製造工賃+容器代+中身代)は600円くらいですが、このうち製造工賃は固定で発生します。

残った費用を中身代と容器代に振り分けるのですが、当然容器代にコストをかければ、中身にかけるコストは下がります。

難しいことですが「容器が素敵だから中身もいいはず」とは考えないようにしましょう。



【ポイント5:「無添加」や「○○無配合」は気にせず…】

『無添加』『パラベンフリー』『鉱物油不使用』『石油系界面活性剤不使用』…化粧品には様々な「使用していません」アピールがあります。

ですが、こういったアピールの中には、実は何の意味もないアピールもあります。例えば、技術が進んだ現在では鉱物油が肌に悪いなんてことはありませんし、パラベン以外の防腐剤を使っているからいいかというと、そんなことはありません。
無添加化粧品は、どこの会社でもつくれます。


ただそれでも買うときに気にする人はいるので、そういうことを理解している化粧品会社は「パラベンフリーです」とか「気になる方のためのパラベンフリー」といった程度の表示をしています。

ですが「パラベンフリーなので安全・安心です」とか「肌にやさしいパラベンフリー」といった表現をする化粧品会社もあります。
こういう表現をしている会社は、本当にわかっていないか、煽って買わせようとしているか、どちらからです。

ですので「無添加」や「○○無配合」という謳い文句は、話半分以下で聞いていてもよいでしょう。



【ポイント6:詰め替え品のあるものは肌への刺激に注意】

最近、特に低価格帯の化粧品について、アルミパウチの詰め替え化粧品が発売されることが多くなっています。
買う側からすると安く買えますし、売る側からするとリピートしてもらいやすくなるので、詰め替え化粧品が増えてきているのでしょう。

ですが、詰め替えのある化粧品には、防腐剤が多めに配合されている可能性があります。

なぜかというと、家庭で詰め替えられるとき、どういう衛生環境で詰め替えられるかがわからないからです。

汚れた容器に詰め替えられて菌が繁殖してしまい、化粧品が腐ってしまった、となると大変なことになります。


詰め替えのない化粧品はクリーンな環境の工場でつくられるので、それに見合った防腐剤でいいのですが、家庭で詰め替えられるとなると、安全策で防腐剤を強くしておくしかないのです。


お風呂は菌が繁殖しやすいので、シャンプーやリンスにはより強い防腐剤が入っていますが、これらはすぐに洗い流してしまうので、それほど問題にはなりません。

ですが基礎化粧品については、肌に塗ったままです。

詰め替え品のある基礎化粧品については、詰め替え品のないものに比べて防腐剤が多いと考えて、肌への刺激には注意しましょう。



オーガニックコスメはどうなのでしょう? Part2

オーガニック化粧品と草


さて、今回は前回の続きです。


前回は『オーガニックコスメとはどういうものか』ということについてお話しさせていただきましたが、今回はオーガニックコスメの売り

“植物性(植物由来)だから、肌にやさしい” 

ということがどうか、についてお話ししたいと思います。



ざっくりと、植物由来の成分だけで作られた化粧水は、次の成分で成り立つことになります。


1.植物由来の単一物質 (要はエタノールとか、グリセリンのことです)

2.植物由来の混合物 (植物エキスですね)

3.水


水は置いておいて、それぞれの成分が植物由来だからといって “肌にやさしい” と言えるのか? ということですが、結論からいうと、そんなことは言えないと思います。



たとえばの話ですが、

ビールの “麦由来” のエタノール

ワインの “ブドウ由来” のエタノール

日本酒の “米由来” のエタノール

これらは100%まで精製できれば、どれも100%のエタノールで、区別はつきません。



化粧品の成分でスクワランというオイルがありますが、

“サメ由来” のスクワラン

“オリーブ由来” のスクワラン

これも100%まで精製できれば、海洋性であろうが植物性であろうが、区別はないのです。

実際には100%までの精製はできないのですが、実はサメ由来のほうが精製度 (純度) を高くできます。

不純物は、植物由来のほうが多いのです。



現在の石油精製の技術は高く、スクワランの例ように同じ成分を石油由来と植物由来でつくった場合、“植物由来の成分のほうが不純物が少なくて肌にやさしい” ということは言えません。

また『2』 の植物エキスも、雑多な物質の混合物です。
何種類もの植物エキスを混ぜた場合、それらの物質同士が反応を起こしてしまうこともあるかも知れません。



要は、植物だけで化粧品を作った場合、“その化粧品にどんな物質が含まれているのか” を把握、コントロールするのは、むしろ難しくなるということです。



みなさんも医薬品の軟膏を使ったことがあるかと思います。

その軟膏の基剤の精製度 (純度) が低いと、含まれている薬の効果に影響を与えるので、軟膏の基剤には精製度の高いワセリンなどの石油由来の物質が使われています。


別になんでもかんでも石油系の精製度の高いものがいい、というつもりもありませんし、有機栽培もいいと思っています。


ただ “植物由来の化粧品だから低刺激だし安全で安心” というのは、イメージの割には根拠に乏しい話だな、と思います。



オーガニックコスメはどうなのでしょう?

オーガニック化粧品

今回は『オーガニックコスメ』についてお話ししたいと思います。


オーガニックコスメと聞いて、どんなイメージが湧くでしょう?

“植物性” “有機栽培” “肌にやさしそう” “ナチュラルな感じ”

そんな感じでしょうか。


イメージはつきやすいオーガニックコスメですが、実は、『オーガニックコスメ』には公的な定義はなく、次のいずれかに分類されます。



1.オーガニック認証機関に認証されているオーガニックコスメ

2.自社基準のオーガニックコスメ



『1』の認証オーガニックコスメは、作るのがとても大変です。

成分に対して非常に厳しいしばりがあるので、これを作れる工場(というより化粧品製造会社)も限られてきます。

認証されるための費用もそれなりにかかりますので、そういったものも商品代に転嫁されてしまいます。



一方、『2』の自社基準オーガニックコスメは、玉石混交です。

認証並みに厳しい自社基準で成分を選定しているところから、オーガニックっぽい雰囲気を出しているだけで中身はほとんどオーガニックと呼べないというところまであると思います。

なので、今回、『2』に関してはお話ししません。



さて、では『認証オーガニックコスメ』とはなんなのか? ですが、平たくいえば

「全体の○%は植物由来原料で作りましょう。そのうちの○%はオーガニック(有機栽培)認証原料を使いましょう」

というルールに則って作られた化粧品といえます。

その他にも使える防腐剤の種類などにルールがあったりしますが、認証機関によってルールも厳しさも違います。




オーガニック認証機関は環境問題的なところも考えているのですが、それを置いておいて、純粋に “化粧品としてのコンセプト” と捉えてみると、


「とりあえず植物がいい。石油由来のものは避けましょう」

「化学合成肥料なども避けましょう」


ということになるかと思います。


“美容効果がどう”、というより、完全に “自然派で肌にやさしく” という志向です。



この “志向” はよく理解できますよね。

できるだけ低刺激なスキンケアをしたい。

当然のことです。



だけど、“植物だから肌にやさしい” と、本当にイメージどおりのことが言えるのでしょうか?


また、ちょっと話が長くなりそうなので、続きは次回にお話ししたいと思います。
最近トピックが一度で話し切れずにすみません。



みんな大好き? コラーゲン Part2

コラーゲン

では、前回の続きですが、今回は、「コラーゲンは飲むとどうなるのか?」というお話です。

“コラーゲン鍋” なるものもあり、やはり肌に塗るときと同じように

「コラーゲンを食べると、お肌にコラーゲンが届いて肌プルプル」

というのがイメージかと思います。


では、実際にそうなるのかというと、“鍋” と “コラーゲンドリンク” でも違いがあるようで、一概には言えないようです。



コラーゲンはタンパク質です。

タンパク質とは、アミノ酸がたくさんつながったものですが、タンパク質はアミノ酸か、アミノ酸が数個つながったペプチドというものまで分解されなければ、からだに吸収されません。

なので、コラーゲンがそのままのかたちで肌に届いて肌をプルプルにする、ということはないのです。


では分解されるとどうか? です。


摂取されたコラーゲンは、酵素の働きで分解されていきます。

分解されてアミノ酸やペプチドになってしまうのだから、もはやコラーゲンの働きとは関係ない、という見解もあります。【否定派】


ただ最近、コラーゲン由来のペプチドを摂取すると、コラーゲンがからだで作られるのが活発化する、という研究結果が発表されたりしていて、コラーゲンペプチドは効果があるのではないか、という見解も出てきています。【肯定派】

でも逆に、もともとコラーゲンをペプチドまで細かくした “コラーゲンドリンク” ならともかく、分解されていないコラーゲンを摂ってもしっかり分解されず意味がない、という話もあります。【理論派】


要は、どこまで効果があるかよくわかっていないのです。


個人的には、それでもやっぱりコラーゲンが気になる人は、“コラーゲンドリンク” かな、と思っています。




みんな大好き? コラーゲン

コラーゲン

「私とまともに話をすると化粧品の夢が壊れますけど、それでもいいですか?」
と、これまで何度も口にし、「化粧品のことを聞きたい」という相手の方に、そのたびにショックを与えてきてしまったのですが、今回はそういうお話になってしまいそうです。

今回は、化粧品の成分として認知度No.1といわれるコラーゲンについてお話ししましょう。
というのも「コラーゲンは肌に浸透しません」と別の場所で書いてしまって、「!?」となっている方がいらっしゃいましたので、ちょっと詳しく。


まず、コラーゲンって何なのか? からいきましょう。

「コラーゲンって、肌の奥でバネのように弾力を保っているものじゃないの?」

というイメージが一般的かと思います。
肌だけではなくカラダのあちこちにコラーゲンはありますが、このイメージは間違っていません。

「だから肌にコラーゲンを塗ると、コラーゲン補給になって、それで肌がプルプルになって美容効果バツグン」

ということになります。



では次に、本当にそうなるのか? ということですが、これは最初にお話ししてしまったとおり、結論からいうと、残念ですがそうはなりません。
なぜなら、コラーゲンは大きすぎて、肌に浸透できないからです。


物質には『分子量』というものがあります。
ごく簡単にいってしまうと、これは “物質の大きさ” です。

コラーゲンの分子量はおおよそ30万、一方、健常な肌に浸透できる分子量は500~600程度までです。物質が肌に浸透するかどうかは、分子量だけではなく物質の性質などいろいろな要因によって変わりますが、さすがに30万の物質は入りません。


「じゃあ、小さくすればいい」

ということで、コラーゲンを分解して小さくした “コラーゲンペプチド” や “低分子コラーゲン”、“加水分解コラーゲン”といったものが化粧品には使われていますが、それでも分子量1,000以上のものがほとんどです。さらにいえば分子量500くらいまで小さくされたコラーゲンが肌の中に入ったとして、本当に本来の分子量30万のコラーゲンと同じ働きをしてプルプルにしてくれるのか、といえば、それはよくわかりません。


「じゃあ、どうして化粧品にコラーゲンが入っているの?」

ということですが、これは肌の表面を保湿するためと思ってください。コラーゲンには保湿効果がありますので、「コラーゲンで肌プルプル」というのは

「コラーゲンが肌の奥に入って弾力が出るから肌プルプル」 ではなくて

「コラーゲンで肌の表面を保湿するから肌プルプル」 というふうに読んでもらえればいいのかも知れません。



飲むコラーゲンの話までするとちょっと長くなりそうなので、続きは次回に…


悲しき鉱物油

鉱物油



「無添加」と「旧表示成分」についてお話ししましたが、今日はよく無添加の対象となるものとして「鉱物油」についてお話ししましょう。


まず前提ですが、「鉱物油」といっても旧表示指定成分のように公的に定められているわけではないので、どういった成分を「鉱物油」とするのかは化粧品会社によって異なります。
A社の「鉱物油無添加」とB社の「鉱物油無添加」はイコールではないかも知れない、ということです。

一般的な定義となると
「石油を由来として精製もしくは合成されたオイル」
という感じだと思います。

いちばん狭く定義すると「ミネラルオイル」という成分だけを鉱物油とするものとなりますが(「鉱物油」を直訳すると「ミネラルオイル」です)、解釈を広げていくと、ワセリンや石油由来の合成ワックス類も「鉱物油」に入ってきます。

ワックスというとヘアワックスを思い浮かべるかも知れませんが、口紅やリップクリームなどによく「マイクロクリスタリンワックス」や「合成ワックス」「ポリエチレンワックス」といった成分が使用されています。

個人的には、ミネラルオイルだけを「鉱物油」と定義するのはどうかと思っています。ミネラルオイルは液体、ワックスは個体という差はあっても、化学組成的に見ると似たようなものですので…。
「水はNGですが、氷はOKです」と言われても、なんで?と思いますよね。



さて、ここからが本題です。


なぜ「鉱物油無添加」という訴求が化粧品にあるのでしょう?


それは当然「鉱物油はイヤ」という人がいるからなのですが、ではどうして鉱物油が悪者になっているのでしょう?


答えは
「何十年も前に精製度の低い鉱物油が出回っていて、肌に悪さをしていたから」
のようです。 


…のようです、と曖昧で申し訳ないのですが、私が薬剤師になったときには、ワセリンは医療現場でなんの違和感もなく使われていました。
それが化粧品業界に移ってみると、ワセリンのトモダチのような成分が、さも悪いもののように扱われています。
でも逆に、ベビーオイルの主成分として普通にミネラルオイル本人が使用されていたりして、どうも扱いが一律ではありません。


結局、悪いイメージが根付いているだけで、もはや精製度が低くて鉱物油が肌に害を及ぼす、ということは考える必要はなかったのです。



ただ勘違いしないでいただきたいのは、だからといって刺激がまったくない、というわけではありません。

現在、一般的に出回っているワセリンで最も精製度が高いと思われるワセリンは『サンホワイト』という商品名のワセリンで、2000人以上の試験においてアレルギー陽性率ゼロという非常に優れたものですが、これでもアトピー性皮膚炎で、さらに状態が悪いときなどでは痒みが出ることがあります。
まあ、そういった肌状態のときはなにを塗ってもダメなのかも知れませんが、要は今の鉱物油が安全性が高いといっても、すべての肌に合うわけではない、ということです。



さて、元に戻りますが「鉱物油無添加」はなんのための謳い文句でしょうか。


「すべての肌に合うわけでないので配合していません」というのであれば、それは当然、鉱物油に限ったことではありませんね。

これは「気になる人もいるでしょうから…」くらいのもので、安全性の指標にはならないと思っていただいたほうがよいかも知れません。


それでも、旧表示指定成分、ですか? Part2

看護師


では、旧表示指定成分の続きです。

前回は、「旧表示指定成分が入っているから危険」と画一的に考えるのはある意味ナンセンス、というところまでお話ししました。


ところでちょっと話は変わりますが、「薬用化粧品」というものがあります。

これは「医薬部外品」というものに属しますが、ここではとてもざっくりと「医薬品」と「化粧品」の中間に位置するようなもの、と考えてください。
「薬用化粧品」には「有効成分」がありますが、化粧品には「有効成分」はありません。


薬用化粧品の有効成分には様々なものがありますが、この中に、旧表示指定成分であるものがあります。

イソプロピルメチルフェノール(殺菌剤)や、酢酸dl-α-トコフェロール(ビタミンE誘導体)といった成分です。

医薬部外品の有効成分はしっかりと効果を出さなくてはいけないため、決まった量を配合しなくてはなりません。
医薬部外品(薬用化粧品)として承認されるために、旧表示指定成分をしっかりとした量で配合しなくてはならない、ということです。


「あれ? (旧表示成分)無添加がいいんじゃなかったっけ?」と、なにか矛盾を感じませんか?


それは旧表示指定成分の効果を考えず、肌へのリスクだけクローズアップしている視点のせいなのです。




旧表示指定成分の代表格と言えば、防腐剤のパラベンでしょう。

このパラベンを使用しないパラベンフリー、ノンパラベンを謳った化粧品は世の中に溢れています。(現時点においてはLABORATORY No.7の化粧品もパラベンフリーです)

パラベンを使用しない場合、フェノキシエタノールなど他の防腐剤と、防腐効果を持つ保湿剤を組み合わせて化粧品全体の防腐力を出しますが、フェノキシエタノールとそれらの保湿剤も肌への刺激性を持ちます。

化粧品の組成によっては、フェノキシエタノールやそういった保湿剤を多く入れないと防腐力が保てない場合などもあり、結果的に実はパラベンを使用したほうが肌によかったという話もあり得る話です。



旧表示指定成分は、何かしらの理由があってマークされている物質であることは間違いがありません。

ですがこれまでのようなことを考えると、旧表示指定成分不使用だから安全とも言えないし、旧表示指定成分を配合しているから危険とも言えません。

個人的には、もう10数年も前の基準はそろそろ忘れてもいいのではないかと思っています。


それでも、旧表示指定成分、ですか?

旧表示指定成分


前回の続きになりますが、今回は「無添加化粧品」を語るにおいて避けられない「旧表示指定成分」についてお話しします。


2001年まで(と書くともうずいぶん前の話ですね)「表示指定成分」というものが存在しました。

今でこそ化粧品は全成分を商品に記載することになっていますが(厳密には「配合されているすべての成分」が記載されるとは限らないのですが)、当時はそうではなく、「この成分を配合したら記載しなさい」という制度でした。これが「表示指定成分」です。

この制度の趣旨は単純に「肌にリスクのある可能性のある成分は表示しなさい」ということでしたが、このあと2001年4月から化粧品は全成分を表示することとなったので「指定する成分を表示しなさい」という制度自体の必要がなくなってしまいました。

その後、これら表示の義務があった成分は「旧表示指定成分」と呼ばれるようになりました。



さて、この旧表示指定成分、約100品目ほどありますが、その内容は様々で一律にリスクは語れません。

「こんなものそもそも化粧品に使うの?」と思ってしまう物質から「表示指定になっていたけど言うほど危険ではないのでは?」という物質もあります。

肌を溶かしてしまうとか明らかに毒性の見えるような物質は別として、物質の効果判定と同様(「その成分の効きめは…?」に書いてありますが)物質の毒性判定も非常に難しいのです。
だから何年もかけて様々な評価を経て認可されたのに、発売してみたらあとあと副作用が発見されて薬害問題となった、というケースが起きてしまうのです。

近年の化粧品の分野でも、石鹸で小麦タンパクによるアレルギーが多発したり、美白化粧品で白斑が起きたりということもありましたね。



ところで、化粧品の成分の肌に対するリスクは、効果と同様に、その物質の性質のほか、どういった濃度で配合されているかにも当然左右されます。

薬は飲めば飲むほどいいわけではありませんし、お酒も肝臓の代謝酵素のキャパシティを超えればどんな人でも悪酔いします。

そしてこれは旧表示指定成分についてもやっぱり同じです。


そして化粧品の多くは、配合率非開示です。


ここまで聞けばピンと来る方もいらっしゃるかも知れませんが、「旧表示指定成分が入っているから危険」と画一的に考えるのはある意味ナンセンスなのです。



ちょっと長くなりましたので、続きは次回にお話しします。


その化粧品は、無添加?ですか?

ハーブとクリーム


「その化粧品は無添加ですか?」という質問を受けることがあります。

気持ちは、よくわかります。

しかし「無添加」には、ふたつの問題があると考えます。



ひとつは「何」を「無添加」なのか。

化粧品の世界において「無添加」という言葉に決まった定義はなく、各化粧品メーカーが独自の基準で「無添加」を謳っています。
単純に「無添加」といってもA社とB社の無添加は違う可能性があるのです。

一般的なのは「旧表示指定成分無添加」を「無添加化粧品」と呼んでいるケースかと思います。
(※「旧表示指定成分」というものについては、また次回にでもお話しします)



もうひとつは、 本当に「無添加」だから「安心・安全」なのか。

上記の旧表示指定成分ですが、ここでは肌になにかしら悪い影響を与える「可能性がある」として指定されていた成分のこと、くらいに考えてください。

ではそれらを使わなければ安心・安全と言えるのか、それらを使っていたら危険なのか、というと、それは一律に判断できるものではないのです。


細かいことは次回以降にお話ししていきますが、その無添加化粧品が本当に安心を考えたものであるかどうかは、ある程度成分や処方に明るい人間でないとわかりません。
ただ「無添加」を標榜している化粧品の多くが、トラブルの可能性が高いと考えられている成分を使わないようにしようとしていることも確かだと思います。

「無添加化粧品」を使う場合、成分の選択には少なくとも気を使っている化粧品なんだな、くらいの気持ちで使っていただいたほうがよいのかも知れません。


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